本を手に取ってみよう!10のアクション!
カテゴリー:生活&サポート読書というと身構えてしまいがちですが、本来はテレビやゲームと同じ娯楽のひとつ。紹介するアクションをきっかけに、もっと気軽に本を楽しみましょう。読書をする中で自然と国語力も育まれ、日々の勉強や受験にも役立つはずです。
その1. 10のアクション

友達と同じ本を読み、ストーリーや感動を共有すると、もっと仲良しに。本の感想を語り合うとさらに◎。

本屋を歩いていると、自然と本に興味がわいてくるもの。本を探そうと焦らず、ぶらぶら散歩してみて。

「何を読めばいいやら…」という人は、直感で「これだ!」と思った本を買ってみて。意外な出合いが期待できるし、たまに失敗するのも勉強に。

少し読むと作品の雰囲気が分かるもの。小説なら書き出しの1ページを、実用書なら目次を読み、「いいかも」と思った本を選んで。

その日の気分によって読みたい本は変わるもの。笑えるエッセーや恋愛小説、昆虫図鑑など、そのときに「読みたい」と思った本を借りて。

すでにストーリーを知っているので読みやすいはず。また、原作を読むとその作品の別の魅力に気付くことも。

本を読んでいる友人に、あらすじを教えてもらう。内容が面白ければ読みたくなるはず。ただし、推理小説などはネタバレに注意。

ただ本を読むだけでなく、おやつを食べながら、お風呂に入りながらなど、+αの楽しみをつくると読書タイムがよりハッピーに。

自分のお金で買うからには本選びも真剣になるし、買ったら「読まなきゃ」という気にもなる。また、自分の本だと愛着もわくはず。

「一冊読み切らなくちゃ」と思うと読書がつらいものに。興味のあるところだけつまみ読みしたり、つまらなかったら途中でやめたり、自由に楽しんで。
その2. 作家 佐川光春さんインタビュー

外で遊ぶのが好きで、本とは無縁でした。
でも、偶然出合った一冊の本が
読書の楽しさを教えてくれました。
子どもに読書を楽しんでもらうために親ができるサポートとは?
作家であり二児の父でもある佐川光晴さんに、とっておきのヒントを教えてもらいました。
PROFILE
佐川 光晴さん(さがわ・みつはる/作家)
北海道大学法学部卒業。2000年『生活の設計』で第32回新潮新人賞を受賞しデビュー。
2002年『縮んだ愛』で第24回野間文芸新人賞受賞。2011年『おれのおばさん』で第26回坪田譲治文学賞受賞。同作が評判を呼び、以降シリーズ化される。
やっぱり子どものころは本が好きだったんですか?
本の世界では想像を自由に広げられる
小さいころは外で遊ぶのが好きで、読むのはマンガばかり。でも、小学5年生のときに偶然読んだ『ぽっぺん先生』(舟崎克彦著)が面白くて。テレビやマンガとは異なり、自由に想像を広げられる本の世界に魅力を感じました。だからといって読書ばかりしていたわけではなく、中学と高校ではサッカー部だったので、日中はグラウンドを駆け回り、本を読むのは寝る前くらい。それでも、夏目漱石の『吾輩は猫である』や吉川英治の『三国志』などを読むにつれ、だんだんと本の魅力にはまっていきました。
どうすれば本を読むようになりますか?
「知りたい」という気持ちがきっかけに
うちの長男は野球をしていたので、最初に読んだのは野球の本でした。次男は将棋が好きなので、将棋の本を読んでいます。自分の体験と重ね合わせてみたり、そういう目的で本を手に取るようになったみたいです。やはり、初めは興味があることについて知りたくて、本を読むのではないでしょうか。
子どもに本を読ませるために、親ができることは?
本で読んだことをたくさん伝えてあげて
たとえば一緒に野球中継を見ていて、「そういえばこの間読んだ本に○○選手のことがこう書かれていたよ」と伝える。すると子どもは親を介して本の情報を得るとともに、「本にはこんなことが書いてあるんだ」と本の存在を意識する。このように、親が本で読んだことを伝えることが、子どもが本に親しむ第一歩になると思います。
親である私自身が、本をあまり読まないのですが…
雑誌の気になる記事を読むだけでも十分
無理に本を一冊読まなくても、新聞や雑誌の気になる記事を読んで、その内容や感想を子どもに伝えるだけで十分です。親の心からの言葉が、何よりも子どもの胸に響くはずです。
最新刊『大きくなる日』について読者にメッセージを
自身の経験と重ねて読んでもらえたら
この本では僕が子育てをする中で感じてきたことを、主人公・太二の、保育園の卒園式から中学卒業までの歩みを通して描いています。きっとみなさんのご家庭でも似たような経験があると思います。当時のことを懐かしんだり、今の自分と重ねたりしながら読んでもらいたいです。
この作品からどんなことを感じてほしいですか?
改めて家族の形を考えるきっかけに
物語に登場する人々は、いずれも家族のことを気にかけながらも干渉や依存をしすぎず、それぞれが自分の選んだ道を歩んでいきます。そんな家族のさまざまなエピソードに触れ、家族の形や自分の生き方を改めて考えるきっかけにしてもらえたらうれしいですね。
こちらの記事は、親子で楽しむ情報マガジン『oyakoto(オヤコト)』2016夏号でもお読みいただけます。
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