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自分らしさを仕事にする!明光ワクワクワーク♪:Vol.19 新規就農者 フナキショーヘイさん

カテゴリー:勉強&進路

明光ワクワクワーク

新規就農者 フナキショーヘイさん

「自分らしさ」を活かして仕事をしている人って素敵ですよね!子どもたちが好きなことを見つけて、それを将来につなげていってほしいと考えている保護者はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
このコーナーでは、子どもたちが憧れる仕事をしている「しごと人」を紹介します。将来のことを考えはじめたお子さんや、サポートする保護者のみなさんのヒントになれば幸いです。

今回、ダイスケとナオミがお話をうかがったのは、東京都八王子市で農業を営むフナキショーヘイさん。ご実家は農家ではありませんでしたが、新規就農者として自分で農地を借り、イチジクなどの栽培をはじめました。
今、少しずつ増え始めている新規就農者ですが「自分らしさ」を活かして働くにはどんな経験や志が必要なのでしょう。新規就農者の日常や、子どものころの経験をお話しいただきました。

農家の仕事について

ダイスケ
さっそくですが、フナキさんのお仕事の内容について教えてください。イチジクのほかにもさまざまな野菜や果樹を育てているんですよね。毎日、野菜や果樹に水や肥料を与えたり、雑草をとったりしているのですか?
フナキさん
僕の場合は、毎日ではないんですよ。今は10種類ほどの野菜や果樹を育てていますが、毎日世話をする必要のないものばかりです。毎日様子をみながら収穫をしなければならないナスやきゅうりなどの夏野菜を育てている農家さんはそうはいかないと思うので、僕の働き方は少し特殊だと思います。
ナオミ
畑へ行かない日は何をしているのですか?
フナキさん
営業のほか、飲食店向けの研修会や農業体験会の主催、野菜の販売・加工をする福祉施設の運営業務などをしています。
ダイスケ
幅広い仕事をしているのですね。
フナキさん
そうですね。農業そのものよりも農業を中心にした周辺の仕事をしている時間の方が長いかもしれません。最近は八王子で獲れたイチジクを「東京いちじく」としてブランド化していくための仕事もしています。

フナキさんの畑は住宅地のすぐそばにある
フナキさんの畑は住宅地のすぐそばにある

ナオミ
どんな仕事をしているときが一番楽しいと感じますか?
フナキさん
農業の体験イベントを開くのが好きですね。たくさんの人が畑にきて、農業とはどんなものかを学びます。農業を通じて地域を活性化することができるんですよ。
ダイスケ
日頃はどんなスケジュールで動いているんですか?
フナキさん
日によってまちまちですが、農作業があるときは朝8〜9時くらいには畑に出ます。それから収穫した野菜を販売先に持っていって、15〜16時くらいに帰宅して、イベントや運営している会社のアイディアのまとめや、SNSでの情報発信、打ち合わせなどをしています。
ナオミ
野菜や果樹を農協におろしているわけではないのですね。
フナキさん
そうですね。僕は大規模な専業農家ではないので、自分で作ったものは自分で売りに行っています。

自分らしさを仕事にする!明光ワクワクワーク♪:Vol.19 新規就農者 フナキショーヘイさん

今のお仕事を目指すにあたって

ダイスケ
フナキさんはなぜ今のお仕事を目指すことにしたのですか?
フナキさん
僕はあまり人と同じことをするのが好きではなくて……。普通科に行きたくないという理由から、農業高校へ進みました。工業や商業ではなく農業を選んだのは植物が好きだったからです。そこで造園について学び、測量や土木の知識を得たのですが、造園よりももっと自然に近い仕事がしたいと思い、東京農業大学に進学して林業を学ぶことにしました。
ナオミ
林業と農業は違うものですよね。なぜ農家の道を選んだのですか?
フナキさん
大学4年生までは農家になろうとは思っていなかったんです。工務店を営んでいる父の影響もあり、建設業界に進もうと思っていました。しかし就職活動中に建設業界の説明を聞いたとき、何か違うなと思いました。心に響いてこなかったんです。
ダイスケ
それであらためてご自身がしたいことを考えたんですね。
フナキさん
そうなんです。僕は旅行が好きで、学生のころは全国あちこちを見てまわっていました。それから地域活性化に興味を持つようになりました。そして農業とかけ合わせれば地域を元気にしていけるのではないかと思いついたんです。一次産業から三次産業まで全部ひっくるめた事業を起こせば、何かできる気がしました。そこで、途中からの参入が一番難しそうな農業に最初に手をつけました。
ナオミ
それで大学卒業後すぐに農業の道を歩み始めたんですね。新規就農をするには何が必要なのですか?
フナキさん
各地域にもよるのですが、東京都の場合はまず1年間、既存の農家さんのところで農業研修をしなくてはなりません。研修を終えないと農地を借りることができないんですよ。僕が新規就農者になろうと思ったころはまだほとんど志を同じくする人がおらず、行政による紹介などもなかったので、まったくの手探り状態でスタートしました。
母が知人に頼んで研修先を紹介してくれたことから少しずつ未来が見え、研修中に東京都農業会議というところを友人から紹介してもらったことで新規就農への道が大きく前進しました。
新規就農後、最初は思うように収入が得られず苦労したこともありましたね。

自分らしさを仕事にする!明光ワクワクワーク♪:Vol.19 新規就農者 フナキショーヘイさん

ダイスケ
子どものころはどのようなお子さんだったのですか?
フナキさん
勉強もおしゃべりも苦手で、英語や数学は全然できませんでした。でも理科と図工だけはトップクラスで、好きな理科はすいすい頭に入ってきました。
ナオミ
それは今に通じている気がしますね。
フナキさん
大学卒業まで続けていた絵を描くことも今に通じているんです。運営している会社のロゴや名刺は僕がデザインしたんです。
ダイスケ
そのほかに子どものころの経験で、今に活きていると思うことはありますか?
フナキさん
うちは家族旅行が多くて、年に3回は行っていました。その計画を立てるのは僕の役割だったんです。自分で観光地や宿を選び、何をするのかを両親に提案していました。大学時代も友人たちと同じことをしていたのですが、そのときの「企画力」は今に活きているように思います。

子どもたち、そして保護者に伝えたいこと

自分らしさを仕事にする!明光ワクワクワーク♪:Vol.19 新規就農者 フナキショーヘイさん

ナオミ
最後に、自分の将来を考えはじめている子どもたちにメッセージをお願いします。
フナキさん
中学生ぐらいまでは、まだ自分がどんなことに興味があって、何が好きなのかがわからないという子がたくさんいると思います。やりたいことを言ってみたところで、それが遊びに見られて批判されることもある。そうすると傷つくしモチベーションも下がりますよね。でも、やってみたいことって一度言葉にして誰かに話すととても楽になるんですよ。認めてくれる人がいると勇気がでて、次にすべきことが見えてくる。だからやりたいことがあれば、はじめの一歩として言葉や文章にして誰かに伝えてみるといいと思います。
どこまでつきつめるかは人それぞれですが、好きでしていることって案外なんでも仕事になってしまうものですよ。
ダイスケ
保護者の方には、どんなサポートをしてあげてほしいと思いますか。
フナキさん
保護者って、子どもが一番認めてほしい存在だと思うんです。反面、本当にやりたいと思っていることは保護者が反対してもやってしまうもの。だからできるだけ、子どもが言うことを認めてあげてほしいと思います。
ナオミ
ありがとうございました!

自分らしさを仕事にするキーワード「楽しいと感じることを言葉にすること」

ナオミ
農家というと先祖代々続いてきた土地を継承して、そこで暮らし、働くイメージがありましたが、フナキさんのような新しいスタイルの農家は今増えているみたいですね。
ダイスケ
フナキさんがしたいことは単に農作物を育てることだけでなく、それによって地域を元気にしたり、農業を面白いものにしたりすることなんですね。
ナオミ
お仕事の内容をイキイキとお話ししてくださったフナキさんは笑顔がとても印象的でした。
ダイスケ
毎日「楽しい」と感じながら働いているからかもしれませんね。
フナキショーヘイ

PROFILE

フナキショーヘイ
1987年東京都八王子市出身。東京農業大学 地域環境科学部卒。
2012年新規就農者として八王子市でイチジク等の生産をはじめる。農業の体験会を提供する一般社団法人畑会、東京産のイチジクの魅力を広める「東京いちじく」などでも活躍中。

この記事へのコメント

4件のコメント - この記事の感想を募集しています!

シルバーのアイコン画像 まりりん1012さん(埼玉県)
好きが仕事に繋がれば幸せですよね。

子供は、その好きを探している真っ只中。

好きな道に進んで欲しいが、夢中になれるものがない、そんな子供に今は、職場体験から将来を考えて欲しいと思います。
シルバーのアイコン画像 笑里さん(東京都)
フナキ先生のお母様も、とても素敵なお母様ですね!

フナキ先生のお母様を見習い、私も子どもがやりたいと思えた夢を、応援していきたいです(^ ^)

フナキ先生の一生懸命な姿勢や考え方など、とても勉強になりましたし、尊敬致しました。

素敵なお話しなど、どうもありがとうございます。
プラチナのアイコン画像 ちくでんRさん(大阪府)
単純に、イチジク大好きな私は、「私もイチジク農家になりたい~!!!」と思ってしまいました(笑)

フナキさんも、色々紆余曲折があって今の姿があるのですから、うちの子も迷って悩んで、その結果何かの好きに出会えたらいいなと思います。

長男が、早々に自分の道を見つけて(もちろん、今後どう変化するか分かりませんが)邁進しているので、そうではない娘を見ていると、不安が募る一方です。
でも考えると、まだ中学生。これからですよね。
親として、娘のことをしっかりと認め、サポートしてあげたいと思いました。
プラチナのアイコン画像 むむさん(宮城県)
うちの子はまだ自分が何をやりたいか、明確な将来のビジョンが見えていません。
なので親としては焦るところなのですが、今回の記事を見て、子供が好きなことを親子で話してみるのもいいのかなと思いました。口にすることで子供も自分が何を好きか、どんなことをしたいのか見えてくればいいなと思います。