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自分らしさを仕事にする!明光ワクワクワーク♪:Vol.22 コスメ商品企画  所マリアさん

カテゴリー:勉強&進路

明光ワクワクワーク

「自分らしさ」を生かして仕事をしている人って素敵ですよね!子どもたちが好きなことを見つけて、それを将来につなげていってほしいと考えている保護者はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
このコーナーでは、子どもたちが憧れる仕事をしている「しごと人」を紹介します。将来のことを考えはじめたお子さんや、サポートする保護者のみなさんのヒントになれば幸いです。

自分らしさを仕事にする!明光ワクワクワーク♪:Vol.22 コスメ商品企画  所マリアさん

今回、ダイスケとナオミがお話をうかがったのは、リップクリームやマニキュアといった化粧雑貨を企画・販売している会社「コスメ・デ・ボーテ」にお勤めの所マリアさん。企画職として、新しい商品の開発や製造管理などのお仕事をされており、10代の女の子に人気にあるアイテムも数多く手がけているようです。メイクやファッションに関心のあるお子さんの憧れの業界で仕事をしている人は、どのような経験を積んできたのでしょう。また「自分らしさ」をどのように生かして働いているのでしょうか。
日々のお仕事の内容や日常生活、子どものころの経験をお話しいただきました。

コスメ・デ・ボーテが手がける商品「ジェリキス オイルインカラーリップ」。10代にも人気のシリーズ。

コスメ・デ・ボーテが手がける商品「ジェリキス オイルインカラーリップ」。10代にも人気のシリーズ。

コスメ商品企画の仕事について

ナオミ
所さん、今日はよろしくお願いします!
所さん
はい!どうぞよろしくおねがいします。
ダイスケ
ではまず、今のお仕事について教えてください。コスメの商品企画というと、トレンドに合わせた新しい化粧品を考案しているということですよね?
所さん
そうですね。私たちが取り扱っているものはリップクリームなどの化粧品と、マニキュアなどの化粧雑貨といわれるアイテムです。
私の仕事は、日本にまだないアイテムを探してきて商品化すること。これからニーズが出てきそうなものや海外で流行り始めているものなどをリサーチして、日本で売るために企画を練り、工場に発注して、小売店に販売するところまでを担っています。

自分らしさを仕事にする!明光ワクワクワーク♪:Vol.22 コスメ商品企画  所マリアさん

ナオミ
随分、お仕事の幅が広いんですね。
ダイスケ
リサーチはどのように行っているのですか?
所さん
バラエティショップの店頭や雑誌などを見るほか、海外の展示会に行ったり現地のお店を見てまわったりしています。海外のお店で「最近はどんなものが流行っているの?」と聞くこともありますよ。
ナオミ
海外出張があるんですね! どのような国に行かれるのですか?
所さん
アメリカや、中国、韓国、タイあたりが多いですね。ヨーロッパ諸国も行きますよ。
ダイスケ
製造の発注はどこにするんですか?
所さん
発注も海外です。アジア諸国の工場にお願いすることが多いですね。発注するときは必ず現地に赴いて担当者とミーティングを重ねます。日本で働いていると当たり前になっていることでも、文化が異なる国では理解が大きく異なることがありますから、認識の食い違いが出ないよう顔をみて話し合うんです。
ナオミ
専門的で難しい打ち合わせになりそうですが、何語でコミュニケーションをされるのですか?通訳を介しているのでしょうか?
所さん
通訳は介さず、英語で話をしていますよ。
ダイスケ
すごい、英語が得意なんですね。
所さん
商品ができたら運輸会社に相談をして日本に輸送します。商品を会社の倉庫に納めるところまで、私が責任をもって商品管理をしています。
小売店に販売する営業のお仕事は、担当する社員が別にいるので商談に同席して商品の魅力を説明させていただいています。

所さんが入社後はじめて企画に携わり、大ヒットとなった「ヘアカラーチョーク」(※現在は販売されておりません。)

所さんが入社後はじめて企画に携わり、大ヒットとなった「ヘアカラーチョーク」(※現在は販売されておりません。)

ナオミ
今までどのようなアイテムを手がけてこられたのですか?
所さん
2016年に発売した、髪を一時的に着色する「ヘアカラーチョーク」という商品は4ヶ月で40万〜50万個売り上げるヒット商品になりました。
最近売れているのは、ジェルネイルのように仕上げられるマニキュアです。ネイルサロンで施術してもらうと1万円以上するようなネイルが、それより格段に安く自宅で簡単に行えると人気になりました。現在、全国1,700店以上の小売店で取り扱ってもらっています。
ナオミ
「ヘアカラーチョーク」はメディアでもよく取り上げられていましたね!
ダイスケ
今のお仕事をするうえで「大変だな」と感じていることはありますか?
所さん
今はお客様の声をダイレクトに拾える時代なので、SNSや口コミサイトで厳しい評価を目にすることがあります。自分では精いっぱい考えてお客様の心に届くと思って作ったアイテムでも、思うように売れなかったり、思いが届かなかったりするときは「もっとできることがあったのかな」と考えますね。
ナオミ
では、やりがいを感じることは?
所さん
私の考えたものがお客様の「楽しい!」という気持ちを生み出せたと感じたときです。SNSなどでそのような反響を目にしたときは嬉しくなります。
ダイスケ
マーケティングのためにお客さんの反応もリサーチしているんですね。
所さん
そうですね。でも、お客様の全員の声を反映することはできません。どこかで線を引かなければ魅力的なアイテムは作れないんです。だから商品を開発するときは、それまで磨いてきた自分の勘やセンスを信じて思い切った決断をすることにしています。
この仕事を始めて7年経ちましたが、初心を忘れず挑戦を止めないようにはしたいと思っています。

今のお仕事を目指すにあたって

自分らしさを仕事にする!明光ワクワクワーク♪:Vol.22 コスメ商品企画  所マリアさん

ダイスケ
所さんはどのような経緯で今のお仕事に就かれたのですか?
所さん
私は高校2年生のころから23歳のころまでカナダのバンクーバーで過ごしました。バンクーバーはのびのびと過ごせる魅力的な街ですが、時間があまりにゆっくり過ぎるため、対照的な東京の街がとても魅力的に思えてきたんです。それで日本に帰って東京で働くことにしました。
ナオミ
そこからどのように今の道へ?
所さん
バンクーバーではアートスクールに通って特殊メイクの勉強をしていました。幼いころから海外の映画が大好きで、興味を持っていたんです。しかし特殊メイクの世界で生きるにはとても長い修行期間が必要。志望は徐々により美容に近いメイクアップやコスメトロジーの分野に変わっていきました。
帰国して就職活動をしましたが、新卒の採用ルートからは完全に外れていたため職探しは困難でした。帰国してしばらくは英会話の講師のアルバイトをしていましたね。
帰国して1年が経とうとしていたころ、ついに父が怒りました。「留学するという選択をしたのは自分なのだから、逃げるな」と。「メイクは趣味にして別の仕事を探すか、メイクの業界で成功を目指して突き進むか選びなさい」と言われました。
そこから火がついて必死に求人を探したところ今の職場が見つかり、無事に採用してもらうことができました。
ナオミ
なぜ留学することになったのですか?
所さん
高校生のときに自分で「留学をしたい」と主張したんです。
前述の通り、私は小学校に入る前から映画が大好きでした。子どもの向けの映画よりは普通の大人向けの映画を好んで見ていましたね。そのため同級生とはあまり話が合わず、どこか疎外感を感じることもありました。一方で、映画を通して触れる欧米の文化に触れる欧米の文化への憧れはどんどん大きくなっていったんです。
進学した私立の中学には短期留学のプログラムがあり、中学3年生のときに始めてカナダへ行きました。そこで衝撃を受けたんです。そこでは他人と同じことをしなくてもよかった。それまで感じていた疎外感というものはそこでなくなりました。
ダイスケ
そこで英語にもたっぷり触れたわけですね。
所さん
そうなんです。英語が話せればもっともっとたくさんの人とコミュニケーションがとれるということに改めて気づきました。
ナオミ
英語の勉強を本格的にされたのはいつからなのですか?
所さん
中学1年生からです。なので、とくに英才教育のようなものは受けていません。私の父は半分中国の血が流れていて、日本語は完璧ではないのですが、それでもコミュニケーションは十分できる。正しい言葉でなくても伝え合うことができるという経験がより語学への関心を強くしたのかもしれません。
ダイスケ
中学3年生で短期留学をして、それから高校2年生のときに改めて長期の留学に臨まれたんですね。留学することはどのように決めたのでしょうか。
所さん
高校1年生のときに留学について自分で調べて、両親に説明しました。母はすぐに賛成してくれたのですが、父は厳しかった。「大学生になってからでいいだろう」と言われましたが食い下がりました。私も今は娘がいるので子を心配する父の気持ちは分かります。
父には、メイクアップアーティストになりたいこと、それをアカデミックに学びたいこと、そのためには英語をしっかり勉強してからその先へ進学したいことなどを熱弁しました。それを認めてもらえたおかげで、とても楽しく充実した留学生活を送ることができました。
ナオミ
高校1年生のときの決断が、お洒落の最前線で活躍する今の所さんを形作っているわけですね。

子どもたち、そして保護者に伝えたいこと

ナオミ
今のお仕事を得るにあたって、お父さんの言葉はとても重要な役割を果たしていますね。
所さん
そうですね。逃げ道を断つ言葉が私の背中を押してくれたのだと思います。
ダイスケ
そのほかに、保護者の方からのサポートはどんなことがありましたか?
所さん
やっぱり留学を認めてくれたのはとてもありがたかったです。家庭によって本当に事情はさまざまだとは思いますが、もしも留学を強く望むお子さんがいらっしゃれば一度は検討してあげてほしいなと思います。
ナオミ
そのほか、夢を追うお子さんをもつ保護者に伝えたいことはありますか?
所さん
ある程度は子どもをほったらかして考える時間をあげてほしいと思います。保護者は子どもに「いい人生を送ってほしい」と願ってついつい口出ししてしまうものですが、子どもは子どもで案外いろいろと考えているもの。子どもに対しても一個人として、意見を尊重してあげてほしいと思います。
ダイスケ
勉強を頑張っているお子さんたちへのメッセージもお願いします。
所さん
みなさんが今勉強している英語って実はすごいツールなんです。英語ができれば世界中たくさんの人とコミュニケーションができる。みなさんが将来英語を使った仕事に就くかどうかはわかりませんが、たくさんの人とかかわることのできるスキルはぜひ頑張って身につけてほしいと思います。
ナオミ
ありがとうございました!

自分らしさを仕事にするキーワード「自分で決めて、逃げ道を断つ」

ナオミ
10代のときに自らの決断で道を切り開いた所さん。とてもパワーを感じました。語学とメイクアップという大好きなことを生かして働いている所さんは本当に生き生きしていました。
ダイスケ
「自分で決めたこと」にしっかり責任をもち、前を向いて頑張っているからなのでしょうね。語学に興味を持っているお子さんがいらっしゃるご家庭では、将来の留学についても一度検討してみるといいかもしれません。
所 マリア(ところ まりあ)さん

PROFILE

所 マリア(ところ まりあ)
岐阜県出身。バンクーバーコミュニティカレッジ コスメトロジー学科卒。株式会社コスメ・デ・ボーテで企画開発を担当。ヒット作を次々と生み出している。
株式会社コスメ・デ・ボーテ:
https://cosmedebeaute.com/

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