明光義塾のコミュニティサイトメイコミュ

メイコミュ情報局

メイコミュTopインタビュー:俳優・タレント 篠山輝信さん

カテゴリー:スペシャル
俳優・タレント 篠山輝信さん

大人の熱量は子どもに伝播する”何かに熱中する姿を子どもたちにどんどん見せて!

NHKの人気情報番組『あさイチ』のリポーターとして、さわやかな笑顔と気持ちのよい会話を届けてくれる篠山輝信さん。映画や舞台で俳優としても活躍する篠山さんに、幼少時代の思い出や進路選びについてのエピソードをうかがいました。

PROFILE

1983年、東京都生まれ。玉川大学芸術学部卒業。2006年、舞台『ANGEL GATE ~春の予感』で俳優としてデビュー。以降、舞台、映画のみならず、NHKの情報番組「あさイチ」を中心にさまざまなテレビ番組で活躍中。

好奇心旺盛な幼少時代 抱いた夢はお医者さん

篠山さんの幼少時代のお話を聞かせてください。

子どものころから好奇心が強く、じっとしているのが苦手でした。周囲からは「落ちつきがない」とよくいわれていました(笑)。小学校ではいわゆる目立ちたがり屋で、授業中に積極的に手を挙げて教科書を音読したり、学級委員に立候補したり。でもなぜか、学級委員は先生に却下されてしまって。理由は今も不明です(笑)。
小学校の高学年から始めたサッカーは高校まで続けました。毎日練習があって、合宿では食事もお風呂も寝るのも一緒。仲間との絆は自然と強くなりました。練習以外でも一緒に遊んでいましたね。サッカーを通じて仲間との連帯感、体育会系のはっきりとした上下関係を経験しました。この経験が、僕の人づきあい、コミュニケーションのベースにあるかもしれません。

小学生のころ、夢はもっていましたか?

大好きなおばあちゃんのために医者になりたいと思っていました。おばあちゃんは体が弱くて、入院が多かった。病院でしか会えないのはさみしいから、僕が治してあげようと思ったんですね。でも勉強が好きではなかったことと、他に熱中することができたので、いつの間にか他の夢に変わっていましたね(笑)。

役を通して人生を考える そんな演劇にはまりました

芸能界を目指すきっかけは何だったのでしょうか?

中学3年生のとき、英語でミュージカルを演じる英語劇部の舞台を観たことでしょうか。動機は「かわいい子がいる」と聞いたからなのですが(笑)、サッカー部の仲間と学校での発表会を観に行きました。観れば歌も踊りも真剣で、普段とは別人。まさに輝いて見えて。さらに舞台づくりの裏方、大道具の仕事にも興味を覚えました。
その後、高校生になってから英語劇部に入りますが、当初は演者になろうとは考えなかったんです。ところが部員に男子が少ないがために、高1なのに主役級の役がまわってくる。しかも相手役は高3のきれいな女性の先輩。もう、目立ちたがりやの血が騒ぎました(笑)。
舞台に立ってみたらとても楽しくて、すぐに演劇にのめり込みました。演劇は、役を通して人間や人生について考えるきっかけを与えてくれます。仲間と劇中の登場人物の人となり、その人生について何度も議論をしていました。そうやって役への理解を深め、自分たちのベストをお客さまに見てもらう。観客の反応も含めて、常に人と向き合うところが演劇の面白いところだと考えています。
高3になって志望学部を決めるときには、演劇を多角的に学びたいと考え、芸術学部を選びました。将来は演劇の道を進みたいという、漠然とした夢をもっていました。

俳優・タレント 篠山輝信さん

夢を実現する上で壁はありましたか。

もちろんありました。高校の部活動ではとにかく演じるのが楽しかったのですが、世界が広がれば広がるほど現実に突き当たります。演劇や芸能界には、優れた人がたくさんいます。
圧倒的に演技がうまい、歌がうまい、踊りがうまい、立ち姿がきれいなど、「自分にはないもの」をもった人がたくさんいて、不安につぶされそうになります。でも、演劇に携わりたいという思いは、その程度で諦められるものではありませんでした。まずは「現実を受け入れる」こと。その次に「自分には何ができるか」を考える。自分がもっているもの、できることを伸ばしていくしかありません。挫折を経験し、自分と向き合い、自分なりの方策を講じていく。僕は失敗しないことよりも、失敗したことを次に生かす知恵やたくましさを身につけるほうが大事だと考えています。

何かに夢中になっている大人の姿が魅力的でした

篠山さんのものの捉え方や行動力の根底には、子どもの頃の体験やご家庭での習慣が影響しているのでしょうか?

確かに小さいころから、劇場や博物館、美術館などによく連れていってもらいました。情操教育という考えもあったかもしれませんが、実際には両親が行きたいところ、興味のある場所に一緒に連れて行ってもらっていたんだと思います。子どもながらに、親が楽しそうだったり、夢中になっていたりする姿には影響を受けました。父が創作活動に情熱を注いでいるのを、「大人って物事にこういうふうにエネルギーを使うのか」と憧れをもって見ていましたし、「俺の作品すごいだろ」と僕に自慢気に話してくれるのも好きでした。もしかすると、子どもにとっては、「あなたのため」と何かをしてもらうよりも、「親が何かを楽しんでいる姿、情熱を傾ける姿を目にする」ほうがうれしいのかもしれません。後者のほうが、大人の熱量が子どもに伝播するのだと思います。僕の場合は、両親のエネルギーが僕のたくましさを育んでくれました。

俳優・タレント 篠山輝信さん

また、母は「当たり前のことが当たり前にできるように」としつけに厳しい人でした。例えば、靴は脱いだらきちんと揃える。脱ぎっぱなしにしようものなら、「立派な大人になれないわよ」と揃えるまで許してもらえませんでした。そういわれると僕も「立派な大人になれなかったらどうしよう」と不安になって、母のいうことを守っていました。こういった母のしつけは今の仕事にも役立っていて、視聴者の方からお褒めの言葉をいただくこともあります。人前での基本的な礼儀を教えてくれた両親に本当に感謝しています。

最後にメイコミュ読者にメッセージをお願いします。

しつけもそうですが、母は僕が幼いころから習い事をいろいろやらせてくれました。残念なことにどれもあまり長続きしなかったのですが、母はあきらめることなく次から次へと(笑)。反抗期にはぶつかることも多々ありましたが、どんなときも放り出すことなく、ちゃんと僕と向き合ってくれました。そのことに、20代になってから気づくことができました。愛情をもって育ててくれたことに、今とても感謝しています。
親が子を思う気持ちというのは、いつか必ず子どもに伝わります。考えていたような結果が出なかったり、うまくいかなかったりすることもありますが、ぜひ長い目でお子さんを見守ってあげてほしいなと思いますね。

ナビゲーターのダイスケが聞きました!
ナビゲーターの
ダイスケが聞きました!

メイコミュ限定エピソード「大人になるまでにやっておいたほうがいいと思うこと」

いろいろと習い事を体験した僕ですが、大人になってから「もっときちんとやっておけばよかったな」と思うのは、習字ですね。サインをさせていただくことが多いので、そのたびに「文字はきれいに書けたほうがいいな」と感じています。きれいな字を書けると、それだけで自分に自信がもてますよね。


こちらの記事は、明光義塾と保護者をつなぐ情報マガジン『CRECER(クレセール)』2015年秋冬号でもお読みいただけます。

この記事へのコメント

0件のコメント - この記事の感想を募集しています!