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自分らしさを仕事にする!明光ワクワクワーク♪:Vol.17 作曲家 尾飛良幸さん

ダイスケ

「自分らしさ」を生かして仕事をしている人って素敵ですよね!子どもたちが好きなことを見つけて、それを将来につなげていってほしいと考えている保護者はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
このコーナーでは、子どもたちが憧れる仕事をしている「しごと人」を紹介します。将来のことを考えはじめたお子さんや、サポートする保護者のみなさんのヒントになれば幸いです。

作曲家 尾飛良幸さん

今回、ダイスケとナオミは、作曲家の尾飛良幸さんにお話をうかがいました。尾飛さんはプロの作曲家として、アイドルやミュージシャンに楽曲提供をするほか、ショーなど舞台音楽の制作をしています。
作曲家の仕事にはどのような苦労ややりがいがあるのか、どのようにしてその道へ進んだのかをお話しいただきました。

作曲家の仕事について

ナオミ:
尾飛さん、よろしくお願いします。
尾飛さん:
はーい!よろしくお願いします。
ダイスケ:
ひとくちに作曲家といっても、音楽にはいろいろなジャンルがありますよね。尾飛さんはどんなジャンルの音楽を作っているのですか?
尾飛さん:
僕が自己紹介をするときは「ポピュラー音楽の商業作家」だと言っています。音楽ジャンルはポップスからクラシックまでなんでもやりますよ。
ナオミ:
ご自身で会社を興して活動されているんですよね。お仕事はどのようにして受けているのですか?
尾飛さん:
クライアント(お客さん)かエージェント(代理店)からオーダーが来て、それから制作にとりかかります。クライアントはミュージシャンを抱える芸能事務所やテーマパークなどの商業施設、ゲーム制作会社やブライダル関連企業などですね。商品紹介VTRに使う音楽を作ることもあります。
エージェントから来るオーダーの多くは、複数の作曲家が作った曲から選ぶコンペ作品の募集で、作品が選ばれないと仕事になりません。
ダイスケ:
どのように作曲をしているのですか?
尾飛さん:
ショーで使う音楽などは台本や歌詞に合わせて作曲します。ミュージシャンに提供する音楽は「こんな雰囲気の音楽を作ってください」と依頼が来るので、そこからイメージを膨らませて作っています。
コンペではオーダー通りに淡々と制作をこなすのではなく、自分なりの提案を交えながら作曲します。その方が採用される確率も高くなりますね。
ナオミ:
どんなときにやりがいを感じますか?
尾飛さん:
ひとつは、作曲した曲に合わせてショーが盛り上がっているのを観たときですね。ショーの音楽はどこで手拍子をしてもらうかなどをイメージしながら作曲しています。それが実際に人前で演奏され、思った通りに楽しんでもらえているのを目にするのはうれしいです。
それから制作費を頂いた時に、頑張ってよかったなと感じます。人が喜んでくれた笑顔が、お金としてかえってきたんだという実感がありますね。作曲家になるまでにはさまざまな訓練を受けてきましたから、それが評価されるようになり、きちんとした実入りになったと感じられるのはうれしいものです。

尾飛さんが作曲をした音楽のCD
尾飛さんが作曲をした音楽のCD

ダイスケ:
お仕事の苦労はどんなことがあるのでしょうか?
尾飛さん:
コンペに応募して作品が採用されないことですね。有名アイドルのコンペには100〜600曲も応募があると言われています。僕は1年間で100曲以上応募したことがあるのですが、採用されたのは4、5曲。それでも打率は良い方だと、現場の方に言ってもらったことがあります。
コンペは空振りに終わることの多い仕事ですが、それでも参加するのは一度有名なミュージシャンの楽曲を作ることができると、その後の仕事が増えるからです。地道に続けることでスキルも上がりますしね。

今のお仕事を目指すにあたって

ナオミ:
尾飛さんはどのようにして作曲家になったのですか? 音楽を仕事にする自信はどのようにしてついたのですか?
尾飛さん:
僕はもともと建築の勉強をしていたんです。高校時代からシンガーソングライターとしてバンド活動はしていたのですが、自分に音楽の才能があるとは考えていなかったので、生活するためには別の技術を身につけなければならないと思っていました。
ダイスケ:
それがどんなきっかけで作曲家になったのですか?
尾飛さん:
音楽を続けたいという気持ちはあったので、大学で建築を学びながら並行して音楽理論の勉強を続けていたんです。それが縁あって、ボーカルスクールの講師になり、歌い方の指導や楽曲の添削をすることになりました。今までだいたい1万曲ぐらいは添削しましたね。
多くの楽曲に触れるうちにヒット曲が生まれるときの法則のようなものが見えてきて、本格的に作曲家という仕事を考えるようになりました。ちょうどそのころにアイドルの曲を作ってみないかというお誘いがあり、それを作ったことから作曲家としての道がスタートしました。
ナオミ:
デビューの道のりとしてはイレギュラーですよね。
尾飛さん:
そうでしょうね。作曲家の多くはコンペに参加することで、その道を切り開いていっていると思います。

家の一部を改装した尾飛さんの仕事スペース
家の一部を改装した尾飛さんの仕事スペース

ナオミ:
学生時代に勉強したことは作曲家の仕事に生かされていますか?
尾飛さん:
もちろんです。全教科で学んだことが今に生かされていると思います。国語は作詞を考えるうえで欠かせないですし、英語は作った音楽をSNSで発信していくうえで使います。音楽のリズム・拍子はほぼ数字ですので、数学はものすごく重要。地理や歴史の知識がないと薄っぺらな音楽しか作れませんし、機材を扱うには理科が分からないとどうしようもありません。感性を磨くための美術や、物をつくるための技術・家庭も役立つんです。作曲業は意外と体力勝負なので体育も大事ですね。
ダイスケ:
音楽だけできればいいというわけではないんですね。
尾飛さん:
幅広い知識や技能を備えたうえで、さらにどこかひとつ、ずば抜けたジャンルがあるといいと思います。
ナオミ:
建築を学んだことは今も役立っていますか?
尾飛さん:
はい、建築と音楽って考え方がとてもよく似ているんですよ。法則にのって段取りを考えなくてはならないこととか、土台から順に組み上げていかなければならないこととか。クライアントのニーズと自分にしかできない独自性をすり合わせなければ、作品としての価値を持たない点も似ていますね。
僕の親は今でも冗談交じりで「安くない学費を払って建築を学ばせてあげたのに、音楽の道に行ってしまった」と言いますが、建築を学んだことは決して無駄ではなかったと思っています。

作曲家 尾飛良幸さん

子どもたち、そして保護者に伝えたいこと

ダイスケ:
最後に、自分の将来を考えはじめている子どもたちにメッセージをお願いします。
尾飛さん:
もし、何かのプロになりたい、やりたいことをして生きていきたいと思うなら、一番大切なことはやめないことですね。プロになったミュージシャンなどを見ていると「やめよう」「無理だ」といった台詞はまず出てきません。
どんなプロになりたいかはそれぞれのビジョンや目標があると思いますが、とにかくあきらめずにやり続けることが一番大切です。
ダイスケ:
保護者のみなさんへもメッセージをお願いします。
尾飛さん:
この仕事をしていると保護者の役割の重要さに気付かされます。ここ一番の勝負どきに踏ん張れるのは、保護者またはそれに相応する人物がちゃんと味方についてくれている子なんですよ。味方がいること、評価してくれる人がいることは夢に向かって頑張っている子にとって一番大切なことだと思います。
ナオミ:
そうですね。
尾飛さん:
それから、子どもに「絵を描きたいから道具を買ってほしい」と言われて絵の具を買ったとして、全然道具を使う気配がないと不思議に思いますよね。「描かないの?」ってつい言ってしまうと思いますが、それはぐっと堪えてほしいなと思います。
創造の作業は頭の中では始まっているんです。そこで「やらないの?」と言われると、急に現実に引き戻されてしまって思うような作品ができなくなる。保護者にとってはとても難しいことですが、ぜひお願いしたいです。
ダイスケ:
確かにそれは保護者には大変そうです……。
尾飛さん:
そうですよね。でも、子どもの才能に絶対の味方ができるのって保護者くらいなんですよ。それで子どもが何か作品を作ってきたら「すごいね」「よく頑張ったね」と言って、褒めてあげてほしいと思います。
ナオミ:
ありがとうございました。

自分らしさを仕事にするキーワード「諦めないこと」

ダイスケ:
就くのが難しそうな職業を目指す場合は、諦めないことが大切なんですね。
ナオミ:
尾飛さんの場合は、一心不乱に突き進んできたというよりは、幅広い知識を身につけながら作曲家になられました。
ダイスケ:
諦めずに長く挑戦し続けるためには、そのようなバランス感覚が必要なのかもしれませんね。
Profile

尾飛良幸(おびよしゆき)

尾飛良幸(おびよしゆき)
アイドル、アニメ、ゲーム等、多方面に楽曲を提供。自身もシンガーとして定期的にライブを行うほか、作曲法及び歌唱法指導のトレーナーとしても活躍し、2,000人以上の指導歴をもつ。

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